2004/07/28 (水)

宇宙開発利用専門調査会が有人宇宙開発発表…しかし30年後

宇宙開発利用専門調査会が20〜30年後に日本独自の有人宇宙開発を進めるとした、構想を発表した。
有人の宇宙開発が公式発表されたことは始めてのことであり、評価できることである。
しかし、その目標が20〜30年と長期に設定されており構想の中身については疑問が残る。
有人の宇宙開発としては、これからの宇宙産業時代を考えれば、再利用型をベースに開発することが望ましく日本独自の有人宇宙機の開発としては、日本ロケット協会が考案した「観光丸」のベースとなるRVTがある。
また、さらに有人の宇宙開発のステップとしてはまずは弾道飛行(準軌道)による開発により人を真空の宇宙空間へ送る際の基礎技術を固めることが望ましい。
準軌道の有人宇宙開発としては、RVTをベースとした「宇宙丸」プロジェクトが同じく日本ロケット協会らによって提案されている。
これらの再利用型の有人宇宙開発構想を柱とした宇宙開発を行えば、日本でも3年以内に準軌道への有人宇宙飛行が成功し、10年以内に軌道への有人宇宙飛行が成功すると予測されている。

これらの理想的な有人宇宙構想ではなく、30年後とした有人宇宙構想は結局は有人宇宙開発を先送りにした構想にすぎないとの厳しい見方もある。

しかし、日本で有人宇宙開発と言うキーワードが公式に発表されたことだけでも進展であり、有人宇宙開発を推進するプロジェクトはこの機会を逃さずに、少しでも実現にむけたアプローチをしていきたい。

関連サイト
宇宙丸プロジェクト
観光丸
RVT
 総合科学技術会議  宇宙開発利用専門調査会
政府の新宇宙開発政策